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ロレックス コスモグラフ デイトナに見る、アイコニックな時計の作り方とは?──「象徴的なアスリートに着けさせよう」

ジャン・クロード・キリーがいなければ、"ダト・コンパックス"の名で知られる「ロレックスロレックスオイスタートリプルカレンダークロノグラフ」は、ただの「Ref.6236」でしかなかったであろう、とGQウォッチ・コラムニストのニック・フォルクスは語る。米版『GQ』より。

欲しい♡超限定♪ロレックス25800円 スーパーコピー エアキング 116900

型番116900

機械自動巻き

材質名ステンレス

ブレス・ストラップブレス

タイプメンズ

カラーブラック

文字盤特徴アラビア

ケースサイズ40.0mm

2016年発表のニューモデル、116900「オイスターパーペチュアル エアキンク゛」。

「エアキンク゛」は、飛躍的に航空技術が進歩した1930年代に高精度を求めるパイロットに愛されていたオイスターモテ゛ルをオマージュして製造されたパイロットウォッチです。 文字盤のインデックスには「分」を読み取ることに特化したアラヒ゛アインデックスを採用し、搭載されるキャリハ゛ー3131は磁気の影響を受けないように磁気シールドで保護されています。

黄色とグリーンを効果的に用いることでこれまでのエアキングとは一線を画するモデルとなりました。

リムローズダイアルのロレックス「オイスターパーペチュアル」にニックネームがあると聞いて、私は今までの愛称の名付け方が手に負えないものになっている、と実感した。これは、王冠をいただくメーカーが2020年に発表した、注目のキャンディカラーダイアルをもつオイスター・パーペチュアル・カルテット、つまり4部作のひとつで、遊び心のある個性をもつものだ。しかし、コレクターの友人から「黄色のオイスターパーペチュアルはピカチュウと呼ばれている」と聞かされて、私は笑いをこらえられなかった。

ロレックスにはファンやコレクターの間で使われるインフォーマルな略語が数多くある。とりわけロレックスの世界に広がるのは、アニメのキャラクターだ。スマーフ、カーミット、ハルク、バットマン、バットガールなど。ソフトドリンクだってある。コカ・コーラ、ペプシ、ルートビアなど。煙草もある。黒と金の「デイトナ」を指すのはジョン・プレイヤー・スペシャルだ。しかし、もっとも有名なのは、ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、マーロン・ブランドといった映画スターたちだ。彼らの名前は、ロレックスの著名なモデルと結びついており、オークションでは天文学的な価格で取引されている。

通称「キリー」とは、フランスのアルペンスキー・チャンピオンであるジャン・クロード・キリーが着用していたロレックスのオイスタートリプルカレンダークロノグラフを指す。キリーのなかでも、とりわけ6236は素晴らしい時計だ。 直径36mmのケースには、耐磁性を高めた12時間積算計付きのクロノグラフとトリプルカレンダーが搭載されており、生粋のひねくれ者である私は、ポール・ニューマンのクロノグラフよりもはるかにシックだと思っている。とはいえ、ポール・ニューマンのほうがはるかに有名で(そして高価で)ある。

ブランドのアンバサダーをつとめることが多いのはスポーツ選手だが、なぜ彼らの名前は、時計のオークションカタログなどに載っていないのだろうか?ロジャー・フェデラー、ジャッキー・スチュワート、デビッド・ベッカムはロレックスやチューダーを愛用しているが、彼らの着けている時計のなかで、コレクターに知られているモデルはない。逆説的ではあるが、その答えは、スポーツが現在の時計マーケティングのなかで大きな期待をかけられるようになったから、かもしれない。ちなみに先述したキリーがロレックスのアンバサダーになったのは、インスタグラムによる広告キャンペーンの時代よりもずっと前のことだ。

今日、スポーツ選手が時計文化に根付くためには、スポーツ選手としての卓越性や寿命だけでなく、じっさいにブランドと密接に関わっていることが必要になる。リシャール・ミルは、ラファエル・ナダルがグランドスラムのコート上で着用できる重さ30gのトゥールビヨンを開発し、見事にヒットさせた。リシャール・ミルの各モデルは名前ではなくシリアルナンバーで知られているが(このモデルはRM 27-04)、ナダルという愛称で覚えてもらうほうがずっと簡単だ。そして、ナダルという名前は確かに定着した。なお、ナダルモデルには「ベイビー・ナダル」と呼ばれるモデルもあり、皮肉にも〝親モデル〟よりひと回り大きい。


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